2025年最新版|Amazonブランド登録と商標出願の関係を徹底解説
コンテンツ 目次
1. はじめに|2025年、Amazonでのブランド保護がますます重要に
2025年現在、Amazonでの販売活動において「ブランドの保護」はこれまで以上に重要性を増しています。模倣品や無断転載の被害、商品レビューの改ざん、不正な出品による機会損失など、正規ブランドにとって脅威となる問題が後を絶ちません。こうした中、「Amazonブランド登録(Amazon Brand Registry)」は、自社ブランドを守るための有効な仕組みとして、多くの企業や個人事業主に活用されています。
このAmazonブランド登録を行うためには、原則として日本の特許庁に正式に出願・登録された商標(商標出願番号・商標登録番号)が必要です。つまり、ブランド登録を希望する事業者は、まず「商標出願・登録」というステップを経る必要があります。ここで重要なのは、Amazonブランド登録と商標出願は別の制度でありながら、密接に関連しているという点です。
特に近年では、商標出願中であっても、Amazon側の一定の確認手続きを経れば、ブランド登録が可能となるケースも増えつつあり、実務上の対応も柔軟になっています。しかし、対応の可否やタイミングには細かな要件があるため、慎重な判断と適切な手続きが求められます。
本記事では、Amazonブランド登録と商標出願の関係について、2025年時点での最新情報をもとにわかりやすく解説します。これからAmazonでの販売を本格化させようと考えている方、自社ブランドの保護に不安を感じている方にとって、有益な情報をお届けいたします。
また、アポロ弁理士法人では、商標出願を通じたブランド保護の実現だけでなく、Amazonブランド登録に必要な情報提供のサポートも行っております。ぜひ最後までご覧いただき、貴社ブランドの保護戦略にお役立てください。
2. Amazonブランド登録とは?|概要と主なメリット
「Amazonブランド登録(Amazon Brand Registry)」とは、正規のブランドオーナーがAmazonに対して自身のブランド情報を登録することで、模倣品の排除やブランドの保護、販売管理を強化できる制度です。Amazonが提供するこの仕組みは、2017年に本格導入されて以来、年々機能が拡充されており、2025年現在では多くの出品者にとって必要不可欠な戦略的ツールとなっています。
ブランド登録を行うことで得られる主なメリットは、以下の通りです。
■ ブランド保護機能の強化
Amazonブランド登録の最大の目的は、ブランドの模倣やなりすまし行為からの保護です。登録ブランドには、Amazonが提供する強力な知的財産保護ツールが適用され、商標侵害や虚偽の商品ページの報告・削除依頼が迅速に行えるようになります。
また、「模倣品排除の自動検出ツール(Project Zero)」などの最新機能も、ブランド登録済みアカウントのみが利用でき、第三者によるブランド毀損リスクを大幅に軽減できます。
■ 商品コンテンツの拡張と差別化
ブランド登録をすると、「A+コンテンツ(旧称:EBC/エンハンスドブランドコンテンツ)」が利用可能になります。これは、商品ページに画像や図解、比較表などを組み込み、よりリッチな表現で商品訴求ができる機能で、コンバージョン率の向上や競合との差別化に非常に効果的です。
さらに、「ブランドストア」の開設も可能となり、Amazon内で自社専用のページを作成することができます。複数商品を一体で紹介できるため、ブランド力を訴求しやすくなる点も魅力です。
■ データ分析・広告機能の充実
ブランド登録後は、「ブランドアナリティクス(Brand Analytics)」や「スポンサー広告(Sponsored Brands)」といった高度なマーケティングツールが利用可能になります。これにより、キーワードの検索傾向や購買履歴などの詳細なデータを基に、広告戦略の最適化が可能です。
特にAmazonにおいては、広告の運用次第で売上が大きく変わるため、ブランド登録によって得られるデータと機能は、事業拡大を目指すうえで非常に価値の高い資産となります。
このように、Amazonブランド登録は単なる「名前の登録」ではなく、知的財産保護・販売促進・ブランディングの三位一体を実現する戦略的制度です。そのため、正規の出品者であれば、なるべく早い段階でブランド登録を済ませることが強く推奨されます。
3. ブランド登録に「商標登録」が必要な理由
Amazonブランド登録を行うためには、特許庁に正式に登録された商標登録番号の提出が原則として必要です。これは、Amazonが出品者の「ブランドオーナー性」を正確に確認するために導入している仕組みであり、第三者による虚偽の登録や模倣行為を未然に防止する目的があります。
では、なぜ商標登録がここまで重視されるのでしょうか。その理由を、解説いたします。
■ ブランドの真正性を示す「客観的証拠」
商標登録とは、企業や個人が使用するロゴや商品名などについて、公的機関(日本では特許庁)によって正式に保護される手続きです。審査を経て登録されることで、その商標の独占排他的使用権が法律によって認められ、第三者による無断使用を法的に防ぐことが可能になります。
Amazonはこの「商標登録番号」という公的な証明をもとに、出品者が真のブランドオーナーであるかどうかを判断します。したがって、商標登録の有無は、ブランドの信頼性を裏付ける決定的な材料となるのです。
■ 模倣品対策の法的根拠
仮にAmazon内で模倣品が出回った場合でも、商標登録がされていれば、Amazonに対して、侵害品の削除申立て(Notice of Infringement)を行うことができます。Amazonは商標登録情報をもとに事実確認を行い、該当商品を迅速に削除するケースが多く、ブランド保護の実効性が高まります。
反対に、商標登録がない場合は、侵害を主張するための法的根拠が不十分と判断される可能性があり、対応が遅れたり、申し立てが却下されたりするおそれもあります。
■ 出願中の対応と制限
2025年現在、Amazonでは一部の国(日本を含む)において、「商標出願中」の状態であってもブランド登録が可能となる仕組みが導入されています。ただし、この場合は、出願状況を確認できる出願番号と商標の詳細情報を提出し、Amazon側の審査を経る必要があります。
ただし、「出願中ブランド」に対しては、一部機能の利用制限があったり、保護効果が限定的であったりするケースもあるため、最終的には登録まで完了させることが望ましいといえます。
■ 商標の種類と登録区分にも注意が必要
Amazonブランド登録では、「文字商標」だけでなく「図形商標(ロゴ等)」も対象ですが、登録する商品・サービスの内容(=指定商品・指定役務の区分)と、Amazonで販売する商品カテゴリとの整合性が非常に重要です。たとえば「アパレル商品」を販売しているのに、登録商標が「文房具」関連の区分でしか保護されていない場合、Amazon側で受理されないケースがあります。
そのため、将来的なビジネス展開も見据えて、適切な商標の種類と区分を選ぶことが重要です。
このように、商標登録はAmazonブランド登録において単なる「手続き上の条件」ではなく、ブランドを守り、Amazon内での信頼を確立するための最も重要なステップです。次の章では、この商標登録の流れと期間の目安について、さらに詳しくご紹介します。
4. 商標出願から登録までの流れと期間の目安(2025年版)
Amazonブランド登録を行うには、商標登録が極めて重要な前提条件となりますが、そのためにはまず「商標出願」を行い、所定の審査を経て「商標登録」を完了する必要があります。ここでは、2025年現在の日本における商標出願の基本的な流れと、各ステップにかかる、おおよその期間を解説します。
■ 商標出願から登録までの基本フロー
以下は、日本の特許庁における標準的な商標登録手続きの流れです。
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事前調査・商標の決定
登録予定の商標が、すでに他人によって使用、登録されていないかどうかを確認します。
特許庁のデータベース(J-PlatPat)での簡易調査や、弁理士による詳細調査が可能です。 -
出願書類の作成・提出
商標(文字やロゴ)、指定商品・役務(区分)、出願人情報などを記載し、電子出願または書面にて提出します。 -
方式審査
提出書類に不備がないか、形式面のチェックが行われます(通常1〜2週間)。 -
実体審査(審査官による内容審査)
類似商標の存在や識別力の有無などが審査されます。
※このステップが最も時間を要し、2025年時点では6〜9か月程度かかるのが一般的です。 -
登録査定(登録の許可)または拒絶理由通知
審査を通過すれば「登録査定」が出されます。審査において、登録できない何らかの理由が確認された場合には、「拒絶理由通知」が届きます。これが届いた場合は、40日以内に意見書や補正書を提出し、再審査となります。 -
登録料の納付・商標登録の完了
登録査定後、30日以内に登録料を納付することで正式に商標登録され、商標権が発生します。 -
登録証の発行・商標公開
登録完了から約2〜3週間で、正式な「商標登録証」が交付されます。
■ 出願から登録までの全体所要期間(2025年時点)
出願内容に問題がなく、スムーズに登録査定が出た場合でも、出願から登録完了までには8〜12か月程度を見込んでおく必要があります。
一方で、拒絶理由通知が出されて補正や意見書の対応を行うケースでは、1年以上かかることも珍しくありません。
そのため、Amazonブランド登録を視野に入れている場合は、できるだけ早期に商標出願を済ませておくことが望ましいです。
■ 出願中でもAmazonブランド登録ができるケースも
先述のとおり、Amazonでは一部の国で「商標出願中」の段階でもブランド登録を申請できる制度を採用しています。日本の出願にも対応しており、出願番号(申請番号)をAmazonに共有することで、一定の確認プロセスを経てブランド登録が認められる場合があります。
ただし、あくまでAmazonの判断に委ねられているため、確実な登録を目指すのであれば、商標登録完了を待つのが安全です。アポロ弁理士法人では、出願直後にこの確認番号をお渡ししており、出願後のAmazon側への登録申請をスムーズに進められるようサポートしております。
5. Amazonブランド登録に必要な「登録番号」とは?
Amazonブランド登録を行う際に、Amazonが最も重視するのが「商標登録番号(Registration Number)」です。この番号は、日本の特許庁において商標が正式に登録された際に付与される一意の識別番号であり、出願中の商標には与えられません。
ここでは、この「登録番号」の意味と、Amazonでの実務的な使い方について解説いたします。
■ 登録番号とは何か?
商標登録番号は、商標権の発生時に特許庁から通知される「登録査定」に基づき、登録料の納付を経て発行される番号です。例えば、「第1234567号」のように表記され、日本国内での法的効力を持つことを証明します。
この番号は、誰でも確認可能な公的情報であり、J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)上でも照会が可能です。Amazonブランド登録においては、この登録番号を使って、出品者が正規のブランドオーナーであることを証明します。
■ Amazonにおける登録番号の扱い
Amazonブランド登録の申請フォームでは、以下の情報が求められます:
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商標の正式名称(アルファベット表記も含む)
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商標の種類(文字商標/図形商標)
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登録国(例:Japan)
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商標登録番号
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商標権者(出願人)の名称
これらを正確に記載することで、Amazon側が各国の商標庁データベースと照合し、出品者が真の商標権者であることを確認します。
万が一、登録番号に誤りがある場合や、商標の所有者名義とAmazon出品アカウントが一致しない場合には、申請が却下されたり、追加の書類提出を求められたりする可能性があります。
■ 商標出願中における「出願番号」の役割
2025年現在、日本を含む一部の国においては、出願中の段階でもAmazonブランド登録が可能とされており、その際は「登録番号」の代わりに、出願番号(Application Number)を使用することになります。
日本の出願番号は、たとえば「商願2025-012345」のように付され、Amazonがこれをもとに審査を行います。ただし、出願番号での申請は、審査期間が長くなったり、Amazon側での承認に時間を要したりする可能性があるため、できる限り登録完了後の申請を推奨します。
アポロ弁理士法人では、出願後すぐに出願番号と必要情報を整理した確認書類をご提供しており、出願直後のAmazonブランド登録をご希望のお客様にもスムーズな対応が可能です。
6. 出願中でもブランド登録は可能?Amazonの最新ルール(2025年時点)
以前は、Amazonブランド登録を行うには「商標登録済み」であることが必須でしたが、近年、Amazonは一部の国において「出願中」の商標であってもブランド登録を認める仕組みを導入しました。2025年現在、日本の商標出願もこの対象に含まれており、登録を待たずに一部のブランド保護機能を利用できる可能性があるようになっています。
ただし、条件や対応状況には注意すべき点が多くあります。本章では、出願中ブランド登録の可否とその際の留意事項について、最新の実務状況をもとに解説します。
■ 出願中のブランド登録が可能な国と背景
Amazonは、各国の商標制度に応じて、「出願中」の段階でもブランド登録を受け付けることがあります。2025年現在、日本・米国・インドなどの一部の国の出願は、Amazonの審査対象とされており、出願番号(Application Number)を提出すれば、ブランド登録の申請が可能です。
この柔軟な対応の背景には、出願から登録までに半年以上を要する各国の制度上の事情があり、ブランド保護を前倒しで可能にすることが、Amazon側の販売者支援施策の一環となっています。
■ 出願中ブランドが利用できる機能と制限
出願中ブランドであっても、Amazon側が申請内容を審査・承認した場合、以下のような機能の一部が利用可能となります:
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A+コンテンツ(商品ページのリッチ化)
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ブランドストアの作成
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ブランドアナリティクス(限定的)
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広告機能の一部
一方で、以下のような機能は正式な商標登録完了後でなければ利用できないか、または申請が拒否されることがあります:
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Project Zero(模倣品自動排除機能)
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通報ツールによる侵害申立ての強制力
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一部の広告カテゴリへの出稿
つまり、出願中でもブランド訴求は可能だが、完全な権利保護は登録完了後に限られます。
■ 出願中登録における注意点
出願中でブランド登録を申請する際は、以下の点にご注意ください。
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Amazon出品アカウントの情報と出願人名義を一致させること(法人名や英字表記の相違で審査が遅延する例あり)
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図形商標(ロゴ)よりも文字商標の方が承認されやすい傾向
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確認コード(Verification Code)は、弁理士等から速やかに提供してもらうこと
アポロ弁理士法人では、出願完了後すぐに出願番号・出願商標の情報をご提供しております。また、お客様側でAmazonブランド登録をご申請いただければ、これに必要となる確認コードをメール等ですぐにお伝えしています。
■ 結論:出願中の申請は可能だが、登録完了が最も確実
2025年現在、Amazonは出願中ブランドにも一定の門戸を開いていますが、それでも登録商標と比べて一部制限が残ることは否定できません。また、Amazonの審査基準は明確に公開されておらず、対応が変動することもあるため、最終的には「商標登録済み」の状態でブランド登録することが、より確実で安定した選択肢と言えるでしょう。
7. アポロ弁理士法人による商標出願とAmazonブランド登録サポートのご紹介
アポロ弁理士法人では、Amazonでのブランド保護を検討されている事業者様に向けて、商標出願からブランド登録までを見据えた一貫したサポートを提供しています。特にAmazonブランド登録の申請に必要となる情報の整理・提供をスムーズに行うことで、多くのクライアント様にご好評をいただいております。
■ 商標登録の専門事務所としての豊富な経験
当法人は、商標登録を専門とする弁理士法人として、個人・中小企業から大手企業まで、業種・規模を問わず、多数の商標出願実績があります。商標法や審査基準の最新動向に精通しており、審査通過率の高い出願を心がけています。
また、商標出願に際しては、Amazonブランド登録を想定した「指定商品・区分の選定」や「ブランド名の構成に関するアドバイス」も行っており、将来的なブランド活用を見据えた設計が可能です。
■ 出願後のAmazon登録を見据えた確認情報の提供
Amazonブランド登録に必要な情報は、単に「登録番号」だけではありません。出願段階からAmazonでの活用を前提とした場合、Amazonの登録画面に対応した情報提供が求められます。
当法人では、商標出願完了後、以下の情報を整理された形式でお渡ししております:
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商標名(日本語・英語表記)
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出願番号(Application Number)
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商標の種類(文字商標/図形商標)
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出願日
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出願人(会社名または個人名)
また、Amazonブランド登録における「確認コード(Verification Code)」の取得にも対応しており、ブランド登録の申請がスムーズに進むよう即日対応を基本としております。
■ 不要な誤解を避ける、誠実なサポート
近年、「Amazonブランド登録を丸ごと代行します」とうたう業者も増えていますが、Amazonは公式に出品者本人による申請を求めており、第三者が代理で全てを代行することは推奨されていません。
アポロ弁理士法人では、誤解を招くような完全代行の表現は避け、あくまで「商標出願に関する業務」と「必要な確認情報の提供」に徹しています。ブランド登録手続そのものはお客様ご自身で行っていただきますが、その際に必要となる情報や確認コードの提供を通じて、円滑な申請を実現するための実務支援を行っております。
■ 全国対応・オンライン相談にも対応
当法人は東京都千代田区に事務所を構えておりますが、全国どこからでもZoom等を活用してご相談可能です。Amazon販売者様の中には地方在住の方も多くいらっしゃいますが、出願から情報提供まで全てオンラインで完結できる体制を整えております。
初めての商標出願やAmazonブランド登録に不安を感じている方にも、わかりやすく丁寧にご案内いたしますので、どうぞ安心してご相談ください。
8. よくある質問(FAQ)|ブランド登録と商標出願の誤解を解く
Amazonブランド登録と商標出願に関しては、多くの方から類似したご質問をいただきます。本章では、2025年現在、特に誤解されやすいポイントや実務上の注意点をQ&A形式で整理しました。これからブランド登録をご検討の方は、ぜひ参考になさってください。
Q1. 商標を登録せずにAmazonブランド登録はできますか?
A:はい、可能です。
原則として、Amazonブランド登録には、特許庁で正式に登録された「商標登録番号」が必要です。ただし、日本を含む一部の国では「出願中」の状態でもブランド登録が可能な場合があります。その場合、出願番号と必要な確認情報を提出し、Amazonの審査を経る必要があります。
Q2. ロゴだけを登録すればブランド登録はできますか?
A:ロゴ(図形商標)でも登録は可能ですが、注意が必要です。
ロゴ商標の場合、そのデザインに大きく依存するため、Amazonブランド登録時に文字列としてのブランド名が一致しないと、申請が却下されることがあります。確実にブランド名を保護し、Amazonでの登録をスムーズに進めるには、「文字商標」の登録をおすすめします。
Q3. Amazonブランド登録をすれば、商標権も自動的に得られますか?
A:いいえ。Amazonブランド登録と商標登録は別の制度です。
Amazonブランド登録は、あくまでAmazon独自の保護制度であり、法的効力を持つ「商標権」とは異なります。商標権を得るためには、日本の特許庁で正式な審査を経て、登録を完了する必要があります。
Q4. 商標出願とブランド登録の順番はどうすればよいですか?
A:基本的には「商標出願 → 出願番号取得 → ブランド登録申請」という順が望ましいです。
Amazonでは、出願中ブランドでも登録が可能な場合があるため、出願番号が取得でき次第、すぐにブランド登録を申請することが可能です。ただし、Amazonの審査状況により、承認までに日数を要することがあります。
Q5. 確認コード(Verification Code)とは何ですか?
A:出願中ブランドの登録時に、Amazonが出品者の権利を確認するために必要な一時的コードです。
Amazonは、出願情報の正当性を確認するために、弁理士などが提供するメールアドレス宛に確認コードを送信し、そのコードを出品者がAmazonに入力することで、登録申請を完了させます。
アポロ弁理士法人では、この確認コードのやり取りを含めた情報提供を迅速かつ正確に行う体制を整えております。
Q6. 他人に勝手にブランド登録されることはありますか?
A:理論上は可能ですが、商標権があればAmazonを通じて異議申し立てが可能です。
第三者が無断でブランド登録を申請し、出品を行うリスクも報告されていますが、正当な商標権者であれば、Amazonに通報することで対応してもらえる可能性が高くなります。そのためにも、商標権の取得とAmazonブランド登録をセットで進めておくことが重要です。
9. まとめ|商標登録とAmazonブランド登録は一体で考える時代へ
2025年現在、Amazonを活用したビジネス展開において「ブランド保護」は避けて通れないテーマとなっています。模倣品の排除、ブランド価値の向上、広告機能の活用など、あらゆる面でAmazonブランド登録の重要性はますます高まっており、その根幹となるのが「商標登録」です。
商標登録は、単なる法的な手続きではなく、Amazon上でのブランド認証・保護・差別化の起点となるものです。登録された商標があってはじめて、Amazonはそのブランドを正規の出品者として認識し、各種保護機能の提供や販売支援を開始します。
一方で、Amazon自身も制度を柔軟に進化させており、出願中の段階でもブランド登録を申請できる道が広がっています。これはビジネススピードを重視する販売者にとっては大きな利点ですが、その反面、申請方法や情報の不備によって審査が長引いたり、承認が却下されたりするケースもあるため、正確で的確な手続きが求められます。
アポロ弁理士法人では、こうした状況に対応すべく、単なる商標出願にとどまらず、Amazonブランド登録を念頭に置いた戦略的な出願設計、および出願後のスムーズなブランド登録に向けた情報提供を行っております。確認コードの発行や、Amazon申請に必要な出願情報の整理も含めて、販売者様が安心してブランド登録に進めるよう、実務面での支援を徹底しています。
■ 商標登録 × Amazonブランド登録 = ブランド戦略の要
「商標登録は弁理士に任せ、Amazonブランド登録は自力で行う」。そのように役割を分けて考えることもできますが、実際には両者を切り離して考えることが難しくなっています。両者は“セット”であるという認識が、2025年の実務上の正解です。
これからAmazonにおけるブランド展開を本格化させたい方、自社商品を守りつつ長期的に販売を強化したい方は、ぜひ一度、アポロ弁理士法人にご相談ください。
オンライン相談にも対応しておりますので、全国どこからでもお気軽にご連絡いただけます。