ロゴ商標を使用するメリット

商標登録をする際、標準文字だけではなく、ロゴマークの登録が出来ます。


ロゴマークを使用すると何か良いことがあるの?と思う方に、こんなメリットがあることをご説明します。

まず、ロゴマークは、シンボルマークとロゴタイプの2つにわかれています。


シンボルマークは、企業理念を象徴するものや、製品の特徴、名前のイニシャル、あるいは業種を表すものなどを図案化したデザインを指します。


ロゴタイプは、ネーミングを装飾的に表現したものを指します。

たとえば、コンビニが分かりやすい例です。


シンボルマークは、コンビニの駐車場に入るときに大きな柱がたっています。その柱の上のロゴがシンボルマークです。名前より、ロゴのほうが際立っていますよね。


ロゴタイプは、コンビニ、建物の入り口の上に大きく名前のロゴがあります。こちらは名前のほうが際立ちます。なんとなく違いが分かりましたか?

それでは、本題に入ります。


ロゴ商標の効果

①印象づける

ロゴ商標は、会社の第一印象、企業や商品の顔となります。企業理念やイメージなどをロゴに表すことができるので、視覚に印象を与えることで会社を記憶・認識してもらい、イメージを持ってもらうことが出来ます。

②認知してもらう


ロゴ商標は、製品やサービスをそのまま表すことができるので、存在の発信ができます。発信することで、名前を覚えてもらいやすくなります。また、認知度があがることで、会社・商品など、サービスの信頼にも繋がります。

③区別する

同じ商品・サービスを扱う競合他社がたくさんあると思います。そこで他社とどう区別するかというと、①と②でも説明したようにロゴで認識してもらう・サービスの信頼につなげることなどが区別に繋がります。

ロゴ商標を使用する場合のメリットを説明させていただきました。
商標登録の際は、ぜひご検討ください。

商標と特許の違い

本日は、商標と特許の違いについて、ご説明いたします。

商標権で保護されるのは「商標」、つまり、商品やサービスに使用される、文字、図形、記号や立体的形状で、最近では、色彩や音も商標として認められるようになりました。代表的な商標は、商品名やサービス名、ロゴなどです。

一方、特許権で保護されるのは 「発明」 、つまり、高度な技術的思想の創作です。発明は、産業の発達に寄与するものであり、物の発明、方法の発明などの種類があります。


前記のとおり、商標は、商品やサービスに使用される文字、図形、記号等をいいます。つまり、商標は、世の中にある無数の文字等の中から、”選択”して採用されることになります。したがって、商標は「選択物」と呼ばれ、商標それ自体に価値はないものと考えられています。

商標は、商品やサービスに使用されることによって初めて、保護価値が生まれます。使用によって、その商標の使用者の業務上の信用が、商標に段々と蓄積されていくためです。

一方、技術的思想の創作である特許は「創作物」と呼ばれ、当然、それ自体が保護価値を有するものである、という違いがあります。


この他、権利の存続期間にも違いがあります。

商標は、前記のような性質を有することから、長く使用されればされるほど、価値が高まっていきます。一方で、永久に商標権が存続するものとすると、使用されていない登録商標の増加等、様々な不都合が生じてしまいます。そこで、一応の存続期間を10年とし、不要な商標権を消滅させつつ、更新登録の申請があった場合は、権利期間を何度でも更新できることとしました(商標法第19条第1項及び第2項)。

特許は、特許法にも掲げられているように、産業の発達に寄与することを目的として保護されています。したがって、特許権の存続期間は、原則として出願から20年となっており、特許権の消滅後は、広く社会一般が実施できるようになっています(特許法第67条第1項)。

トップアイドル32組から学ぶ 商標登録の区分ベスト5

先日、Twitterで、このような記事を見つけました。

[상표] 방탄소년단, 블랙핑크 등 아이돌 상표출원 증가

(日本語版)特許庁、商標にもアイドルの風!

要するに、韓国では、以前は、音楽・芸能業についての登録ばかりでしたが、最近になって、アイドルグッズ市場の活性化により、化粧品、衣類、アクセサリー、文具用品、食品等への商標出願が増えたという記事です。

そこで、日本の女性トップアイドル32組の商標登録について、その登録されている(権利範囲としている)商品・サービスの区分を調べてみようというのが、本記事の内容です。

これを見れば、アイドルのグループ名を、どの区分で商標登録すればよいか、一目瞭然!かもしれません。

なお、今般は、女性アイドルグループ名のみを対象とし、登録商標は、本記事執筆時に、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)に掲載されているものに限りました。

女性アイドルグループの人気ランキングTOP32【2019最新版】を参照に、調査対象とした日本のトップアイドル32組は、以下のとおりです。

Perfume
乃木坂46
AKB48
ももいろクローバーZ
欅坂46
BABYMETAL
E-girls
モーニング娘。’18
NMB48
でんぱ組.inc
BiSH
NGT48
私立恵比寿中学
HKT48
SKE48
アンジュルム
チームしゃちほこ
フェアリーズ
たこやきレインボー
さくら学院
バンドじゃないもん!
Juice=Juice
SUPER☆GiRLS
=LOVE
仮面女子
夢みるアドレセンス
μ’s
東京女子流
Aqours
ゆるめるモ!
まねきケチャ
9nine


それでは、結果をどうぞ!

第1位
第41類〔娯楽、文化活動等〕(92%)

アイドル活動のメインとなる、ライブやコンサート活動等が含まれる第41類が、やはり第1位となりました。

第2位
第9類〔録音済みのコンパクトディスク等〕(80%)

アイドルといえば、そのメインとなる商品は、歌やダンスが収められたCDやDVD。これらの商品が含まれている、第9類が、第2位となりました。

第3位
第25類〔被服、履物等〕(76%)

第3位は、アイドルグッズの定番、ティーシャツ等が含まれる、第25類。同じティーシャツを着ることで、ファン同士の結束力が高まりますし、ライブやコンサートも盛り上がりますので、商標登録には欠かせない区分です。

第4位
第16類〔文房具類、印刷物、写真等〕(72%)

第4位は、同じく、アイドルグッズの定番商品である文房具や写真が含まれる、第16類でした。

第5位
第14類〔身飾品、キーホルダー等〕(60%)
第24類〔タオル、ハンカチ等〕(60%)

第5位は、キーホルダー等が含まれる第14類と、タオル等が含まれる第24類。どちらも、アイドルグッズとして、貴重な収入源になる商品だと思います。


■ 調査結果
グループ別に見ると、やはりAKB関係のグループ名は、CDやコンサートはもちろん、ティーシャツやキーホルダー等、様々なグッズ商品まで、しっかりとカバーして、商標登録されていました。

一方で、どの区分も、全く商標登録していないグループも多くあり、少し心配になってしまいました。

韓国では、”『少女時代」が一部商品に対してのみ、登録を受け、他の商品に関わり、商標を先取りした者と、数年間、商標紛争を経験した』”とのことです。

日本でも、他人の商標を先取り的に大量出願する者が現れているという、昨今の状況を鑑みると、他人事ではありません。

人気が出てきた頃に、商標登録しようと思ったら、既に、誰かに商標登録されていた、なんてことも充分にあり得ます💦

メンバーやファンのためにも、早めに商標登録をしてほしいと思います。

なお、前記記事で伝えられている、韓国における、アイドルグッズへの商標出願の増加ですが、日本においても、この傾向はあると思います。

調査していたところ、第9類や第41類など、最低限の区分についてだけ、商標登録されていたグループ名について、第25類や第14類などのグッズ関係を、後から追加で、商標登録しているものがありました。


■ 編集後記
この調査を終えて、アイドル関係の指定商品又は指定役務について、だいぶ詳しくなれました👓

アイドルグループの商標登録をご検討中の事務所さま、アイドルグループ名の商標登録のエキスパート、アポロ商標特許事務所まで、どうぞお気軽にお問い合わせください🎤

ご予算に応じて、適切な区分(指定商品又は指定役務)を、ご提案いたします☺

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新元号「令和」の商標登録について

新元号が「令和」に決定いたしました!

 
巷では、「新元号を商標登録する人が出てきそう」と、心配の声が上がっているようです。
 
 
そもそも、新元号「令和」は商標登録できるのか?
 
しかし、新元号「令和」は、商標登録することができるのでしょうか??
 
結論から申し上げますと、商標登録することはできません。
 
これは、特許庁の「商標審査基準」第3条第1項第6号の4にに、明確に記載してあります。
 
新元号「令和(れいわ、REIWA等を含む。以下、同じ。)」が商標登録できないのはもちろん、「令和+(商品やサービスの普通名称)」のような商標も、登録できません。
 
❌  新元号
商標「令和」(れいわ、REIWA)
 
❌  新元号+普通名称
(指定商品を「電子計算機」とする、商標「令和コンピュータ」
(指定サービスを「損害保険の引受け」とする、商標「令和損保」

 

登録可能性のある、新元号「令和」の商標は?

 

新元号「令和」に、商品やサービスの普通名称や品質表示に該当しない文字を組み合わせた場合には、登録可能性があります。

 

例 商標「平成美人」(登録第5338514号)

  指定商品「日本酒」等

 

「美人」は、日本酒の普通名称でも、品質表示でもありません。

 

したがって、商標全体として、識別力が認められ、登録されたものと考えられます。

 
 
ご相談は無料ですので、新元号「令和」に関する商標登録をご希望の方は、ぜひ、弊所までお気軽にお問い合わせください。
 

造語での商標出願の注意点

アリアナ・グランデ「七輪」騒動に見る異文化理解の難しさ
朝日新聞GLOBE+ 2019/02/13

今回のアリアナグランデさんの件、せっかく日本に興味を示してくれていたのに、日本語の勉強をやめてしまったことや、日本に住みたいという思いを捨ててしまったことは、非常に残念です。

商標出願でも、英語や漢字による「造語」で出願をすることがあります。その際には、国際化が進む現代ですので、最低限、英和辞書やGoogle検索などをして、海外でも”変な意味”に取られないかを確認します。

近畿大学なんかも、英文名称は、英語で「kinky(ひねくれた、変態の)」に聞こえかねない「KINKI UNIVERSITY」から「KINDAI UNIVERSITY」に変更しています。

今回の場合、確かに「sevenは七」、「ringは輪」ですが、造語の漢字は、意味が似ているなら代用が効きます。例えば「七環」(「環七(かんなな)」に空目されるかもしれませんが…)、または、無理に漢字にせず「Ⅶ環」などでも良かったかもしれません。

弊所では、調査の結果、登録可能性が低いと判断された場合は、”変な意味”が生じない、登録可能性の高い商標をご提案しています。

商標登録をご検討の際は、ぜひ、弊所にご依頼ください。

商標権の侵害について

あなたの会社・お店の商品やサービス、商標調査や商標登録はお済みですか?

もし、調査もせずに使用している場合、他人の商標権の侵害になる可能性が大いにあります。

商標権を侵害してしまったら、どうなるのか

とはいっても、一般の方で、商標権について詳しく知っている方は、ほとんどいらっしゃらないと思います。

知的財産について、学校でしっかり学ぶ機会もありませんので、仕方のないことかもしれません。

しかし、実際に、あなたに商標権侵害で警告書が届いたときには、仕方がないでは済みません。

なぜなら、商標権者が警告書を送付する場合、それなりに商標権の侵害の確証が得られてからということが多く、使用を中止せざるを得なくなった場合、それまで商標を使用していたウェブサイト、広告、備品等、全てを変更・破棄しなければならないからです。

商標権者に業務上の損失が生じていた場合には、損害賠償請求をされる可能性もあります。

最悪の場合、10年以下の懲役若しくは1000万円以下の罰金、又はこれの併科という、厳しい刑事罰もあり得ます。

お客様からの信用も大きく失墜してしまうでしょう。

侵害者側によくある言い分

 「今まで無事に何事もなく使用してきたんだから、大丈夫」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、商標権者が、自己が保有する登録商標の商標権をいつ行使するかは、商標権者次第です。

 今まで何もなかったのは、単に、商標権者が、あなたの商標権侵害の証拠を着々と収集している期間だからなのかもしれません。

「類似する登録商標があっても、うちは大分前から使っているんだから大丈夫」、と思われる方も多いです。

確かに、商標法にも、他人の商標登録出願前から、その商標を使用していた人に使用権が認められる「先使用権」(商標法第32条)が規定されています。

しかし、この「先使用権」が認められるためには、一定程度以上、周知でなければならないという、非常に厳しい要件が課されています。

このハードルをクリアするのは相当に困難で、いざ商標権者と訴訟などになったときは、高い広告費をかけたり、頻繁に広告したりして、周知であったことを証明しなければなりません。

「登録商標だなんて知らなかった」と回答される方もいらっしゃいます。

しかし、特許庁の審査を経て、登録になった商標は、全て「登録公報」が発行され、広く一般に公開されています。

また、J-PlatPatというデータベースを使えば、誰でも、登録商標や出願された商標を検索することもできます。

すなわち、業として商品の販売やサービスの提供をする者が、登録商標や出願された商標に注意できる機会は、十分に与えられているのです。

登録商標だと知らなかったのは、単に事業者側の落ち度ですし、他人の登録商標だと知りながら使うなんていうのは言語道断です。

「少しくらい使わせてくれてもいいじゃないか」という回答も、中にはあります。

急に警告書が来て、すぐに中止したくない気持ちも、よく分かります。

しかし、商標権者側も、自己の大切な商標を、それなりの時間とお金をかけて、登録したのです。

赤の他人に、勝手に登録商標を使用され、自己の信用を毀損されては、たまったものではありません。

お客様のためを思えば、商標登録

「でも、商標登録には、お金がかかるでしょ?」

はい、確かに、商標登録にはお金がかかります。

しかし、商標権の存続期間は10年もあります。10年間、商標権があなたのブランドをしっかりと保護してくれると思えば、安くありませんか?あなたの商品やサービスへの思い入れは、そんなものなのでしょうか?

前述のとおり、いざ、商標の問題が起こってしまうと、今まであなたがその商品名やサービス名の上に築き上げてきた信頼が、一気に崩れ落ちます。

あなた自身のブランド価値を損なわないためはもちろん、あなたの商品やサービスを愛してくれるお客様のことを思えば、きちんと商標調査・商標登録をしておくことをお勧めいたします。

香りの名称についての商標

 

化粧品、入浴剤、芳香剤などの商品には、消費者が魅力的に感じるような「○○の香り」という香りの名称が頻繁に使用され、それが商標登録出願されることも多々あります。

 

しかし、「レモンの香り」や「バラの香り」では、商品の品質等を表示することになってしまい、これに商標権を付与して一私人に独占させることは適当ではないことから、商標登録をすることはできないことになっています(商標法第3条1項3号)。

 

 

そこで企業は、①消費者に魅力が伝わる香りの名称であり、かつ、②商品の品質等を具体的に表示するものではない、という2つの条件を満たす、様々な「○○の香り」を考えて、商標登録出願しているようです。

 

ご参考までに、下記に、「登録となった商標」 と 「拒絶となった商標」 を掲載し、併せて、そのポイントを解説いたします。

 

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登録となった商標
(1)商標:「ピンクグレープフルーツ&フラワーミントの香り」(第5688243号)
   商品:第3類「口臭用消臭剤,動物用防臭剤」等

(2)商標:「クリーミーローズの香り」(第5691832号)
   商品:第3類「浴用化粧料」

(3)商標:「気分さわやかグリーンフォレストの香り」(第5701303号)
   商品:第3類「身体用消臭剤,身体用防臭剤」等

 

登録となった商標を見てみると、なんとなく、香りの抽象的なイメージはできるのではないでしょうか。

(1)なら爽やかな香り、(2)なら濃厚なバラの香り、(3)なら森林浴の清々しい香り…などです。

これは、前記①の条件(消費者に魅力が伝わる香りの名称)を満たします。

 

しかし、一方で、(1)の「フラワーミント」や(2)の「クリーミーローズ」、(3)の「グリーンフォレスト」が、実際にどのような香りなのかを、具体的に特定することはできません。

前記イメージも、あくまで私のイメージであって、見る人にとって想起する香りのイメージは異なります。

これが、商標登録可能な、前記②の条件(商品の品質等を具体的に表示するものではない)を満たしている、ということです。よって、これらは商標登録されました。

 

 

拒絶となった商標
(1)商標:「フレッシュベリーの香り」(不服2006-12095)
   商品:第3類「身体用防臭剤,身体用消臭剤」等

(2)商標:「こころ安らぐキンモクセイの香り」(不服2014-11133)
   商品:第3類「洗濯用柔軟剤,口臭用消臭剤」等

 

拒絶となった商標を見てみると、「フレッシュベリー」の文字からは「新鮮なベリー」、「キンモクセイ」の文字からは「金木犀(キンモクセイ)」と、前記「登録となった商標」に比べ、より直接的かつ具体的に、香りが想起されます。

これが、前記②の条件(商品の品質等を具体的に表示するものではない)という条件を満たさず、商標登録できなかったものと考えられます。

 

 

もちろん、これらは、あくまで過去の登録例・審決例であり、個々の商標ごとにより、判断は異なります。

審査時に、当該商標「○○の香り」が、その指定商品について、どれくらい使用されているか、などの事情も勘案されます。

 

 

「○○の香り」の商標を出願される際は、ぜひ、参考にしてみてください。

 

商標のアサインバックとは

 

米国、カナダ、オーストラリア等の諸外国では、「コンセント制度」が導入されています。

 

「コンセント制度」とは、ある商標登録出願と類似する商標(以下、「引用商標」といいます。)があった場合に、当該引用商標の商標権者からの同意があれば、登録が認められる制度をいいます。

 

 

日本では、審査が長期化する、という理由により、「コンセント制度」は採用しておりません。

 

具体的に言いますと、たとえば、Aさんが商標「キャット」を出願し、特許庁よりBさんの先登録商標「スーパーキャット」と類似する旨の拒絶理由通知を受けたときに、Bさんから『Aさんは「キャット」を使ってもいいよ』、という同意を得たとしても、Aさんの拒絶理由は解消されないのです。
(なお、商標「キャット」と「スーパーキャット」、各商標の指定商品または指定役務は、それぞれ類似するものとしています。)

 

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フリー写真素材ぱくたそ(https://www.pakutaso.com

 

このような日本の商標制度のもとで、AさんがBさんの同意を得ている場合に、登録を目指す一つの方法が「アサインバック」です。

 

「アサインバック」とは、Aさんが出願した商標「キャット」を、いったんBさんに譲渡し、登録となった後に、その権利を再度Aさんに譲渡する、というやり方です。

 

しかし、この「アサインバック」には、手続きが煩雑になる、費用が割高になる、外国にあまり例のない制度で国際調和に欠ける、そもそも商標法第3条第1項柱書に規定する「自己の業務に係る商品又は役務について使用をする商標」に該当せず、拒絶・無効理由に該当する可能性がある、などの問題があります。

 

 

このような問題を解決するため、日本においても、将来、コンセント制度が導入される可能性があると思います。

審査もより柔軟なものとなり、登録される商標の幅も広がることでしょう。

ただし、客観的に、出所の混同が生じないように手当する必要はあると思います。

 

飲食店の新しいマーケティング戦略?!

本日は、飲食店を経営の皆さまに、知財の面からの、新しいマーケティング戦略をご紹介します。

 

現在の主なマーケティング戦略

 

現在、飲食店業界では、お客様へどのようなマーケティング戦略がとられているのでしょうか。

 

まず、多くのお店がやっているものの1つに、スタンプカードの発行があります。

これは、一定数のスタンプをためると、割引されたりするもので、次回の来店の動機付けとなり、固定客を増やすアプローチです。

 

また、最近では、SNSの活用があげられます。

普段、お店では見られないスタッフの厨房での働きぶりをFacebookで紹介したり、LINEでお店の公式アカウントを開設し、友だちになってくれたお客様に、クーポンやお知らせを配信するなどという方法です。

このようなお知らせは配信の時間を設定できるので、ランチタイムや退社時間などをねらって配信するのが効果的です。

YouTubeなどの動画サイトで、ジュージューと音を立てる、おいしそうに焼きあがったハンバーグなどの看板メニューを紹介する、というのも、メニューの魅力が伝わる一つの手法でしょう。

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フリー写真素材ぱくたそ(https://www.pakutaso.com

 

他にも、見開きメニューで迷ったお客様が最終的に目が行く右ページ下部に、セットメニューを表示することで注文をそこへ誘導し、提供時間を短くするなどの工夫や、年齢・性別ごとの顧客管理なども行われています。

 

 

知的財産面からのマーケティング戦略

 

このように、飲食業界では、様々なマーケティング戦略がとられていますが、本日は、知的財産面からのアプローチをご紹介したいと思います。

それは、食品の意匠登録・商標登録です。

 

食品の意匠登録

意匠とは、簡単に言うと、物品に係るデザインのことです。

そして、当該物品には食品も含まれます。

 

例えば、アイスクリームの登録意匠。

(登録第1524332号、権利者:林一二株式会社)

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肉まんの登録意匠。

(登録第1446320号、権利者:岸 久代)

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クッキーの登録意匠。

(登録第1498902号、権利者:レオン自動機株式会社)

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スイカの登録意匠。

(登録第1304011号、権利者:松尾憲一郎)

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こうして見ると、様々な食品について、意匠登録されていることが分かります。

ちなみに、意匠の表し方が写真だったり、図面だったりするのは、意匠の表し方として、図面、写真、ひな形、見本、と多様な方法が認められているからです。

 

意匠権の存続期間は、設定登録日から20年です。

意匠登録をすると、意匠権の権利者は、当該登録した意匠と同一または類似する意匠を実施している者に対し、差止め請求などをすることができます。

また、意匠権は、譲渡性のある財産権でもありますので、ライセンス契約や譲渡などにより、金銭を得ることができる可能性もあります。

 

 

さらに、意匠登録されると、けっこう立派な登録証が届くのです。

額縁などに入れて、これをお店に飾っておくと、お客様も注目されるのではないでしょうか。

 

意匠登録証の例 (特許庁ホームページより引用) 意匠登録証

 

このように、飲食店において、新しく、今までのデザインからは創作するのが難しいような、斬新なデザインのメニューを創作できたときは、そのメニューを排他独占的に実施することができる意匠権取得のチャンスです。

 

 

食品の商標登録

一方、商標は、その商品やサービスが、誰の業務に係るものかを判別するための”目印”です。

したがって、商品やその商品の包装などに付されることが多く、その目印となる商標は、文字のみからなる文字商標(例:コカコーラ)や、ロゴマークなどの図形商標(例:スターバックスのロゴ)など、二次元の文字や図形となるのが一般的です。

しかし、食品そのものが、商標としての機能を有している場合には、その食品自体が立体商標(立体的な形状を有している商標)として、商標登録されます。

 

例えば、 ケーキの登録商標。

(登録第5663067号、権利者:ジェイアール東海フードサービス株式会社)

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煎餅の登録商標。

(登録第4175405号、権利者:株式会社神戸風月堂) 2

 

 

そして、最後に、お肉の商標登録。

(登録第5108436号、権利者:株式会社フルスティームアヘッド) 3  

 

こちらは実際に、お店のWebサイトでも、商標登録されていることをアピールされており、知的財産を営業ツールとして活用されている素晴らしい例の一つです(http://fsa2001.com/?page_id=55)。

今度、ぜひこのお肉を食べたいと思っています。

 

このように、立体商標として、商標登録されている食品もたくさんあります。

商標権の存続期間は、設定登録日から10年ですが、更新をすることができるので、半永久的に存続させることができます。

商標権の権利者が、差止め請求や、ライセンス契約・譲渡などができるのは、意匠権と同様です。

もちろん、商標登録された場合も登録証は届きます。

これもなかなか立派なので、お店に箔がつくのではないでしょうか。

 

商標登録証の例 (特許庁ホームページより引用)

 

 

 

意匠権や商標権は目に見えない無形資産ですが、これらの権利を取得したお店では、他のどの店舗にも真似することのできない、唯一無二の看板メニューを提供することができます。

弊所では、このように、飲食業界の皆さまを知的財産の面からお手伝いさせていただきます。

どうぞ、お気軽にご相談ください。

 

 

ライバル企業の新商品をいち早く知る方法?!

先週、「平成仮面ライダー」のシリーズ17作目、「仮面ライダーゴースト」が、テレビ朝日のサイトで正式発表されました。

 

仮面ライダーゴースト 公式サイト

テレビ朝日

 

仮面ライダーゴーストは、眼魂(アイコン)を使用して、世界の英雄や偉人の力を取得します。

剣の達人・宮本武蔵や、ニュートン、エジソンの力をもったライダーもいるようで、重力を自在に操ったり、光の力をもったライダーなどが登場しそうな予感です。

 

放送開始は、2015年10月からです。

さて、この仮面ライダーゴーストですが、オフィシャルに発表があったのは前記のとおり、つい先週のことです。

しかし、一部の人たちの間では、今年の5月末に、次回作は「仮面ライダーゴースト」ではないか、と話題になっていました。

その理由が、東映の出願した商標登録出願です。

 

商標からバレた新作「仮面ライターゴースト」 

Aol News.

 

このように、商標登録出願は、出願から数か月で公開されますので、他社がどのような商標を出願しているか、そして、その商標をどのような商品やサービスに使用しようとしているのかを、知ることができる可能性があるのです。

 

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フリー写真素材ぱくたそ(https://www.pakutaso.com

 

商品やサービスのリリース前に、商標登録出願しておくことは、非常に重要です。

しかし、もし、まだその商標を他人に知られたくないような場合は、出願した商標が公開される時期を考慮して、商標登録出願をする必要があるでしょう。

 

 

弊所では、このような他社の商標登録出願のチェックも承っております。
どうぞ、お気軽にご相談ください。